紅茶に興味が湧くと、いろいろな種類を試したくなりますよね。
「この紅茶は少し渋すぎるかも…」「もっと飲みやすい紅茶はないかな?」と感じることもあるかもしれません。
そんな時におすすめしたいのがキャンディ紅茶です。
これは食べるキャンディとは異なり、一種の紅茶です。
キャンディ紅茶はそのマイルドな味わいが魅力で、紅茶初心者にもぴったりです。
この記事で、紅茶キャンディの特徴とおいしい飲み方を紹介します。
キャンディ紅茶とは?
紅茶キャンディはスリランカ中部のキャンディ地方で栽培される紅茶で、この地域産の紅茶はセイロンティーとしても知られています。
ウバやディンブラなどの他の産地とともに評価され、日本では「キリン 午後の紅茶 ミルクティー」にも使用されています。
キャンディ紅茶の特性
⚫︎主な特徴
- 茶葉の色:赤みを帯びた茶褐色
- 味:渋みが控えめでまろやか
- 香り:甘く、穏やか
- 水色:赤みがかったオレンジ色
キャンディ紅茶は香りが穏やかで、渋みが少なく味わい深いです。
そのマイルドな特性から、紅茶が苦手な人や初心者にも楽しんでもらいやすいおすすめの紅茶です。
キャンディ紅茶の栽培標高は?
セイロンティーは栽培される標高に応じてローグロウン、ミディアムグロウン、ハイグロウンの三つに分類されます。
標高が高いほど渋みと香りが強まりますが、標高が低いと味が濃くなります。
キャンディ紅茶は一般的に400~500メートルの比較的低い標高で栽培されているため、渋みが少なくまろやかな味わいが特徴です。
ただし、この地域の茶園によってはミディアムグロウンやローグロウンと分類されることがありますが、このような微妙な違いもキャンディ紅茶の魅力の一部です。
キャンディ紅茶の収穫時期は?
紅茶キャンディは、スリランカのキャンディ地方で栽培され、年間を通じて収穫されるため、一貫した品質を保つことができます。
安定した気候のおかげで、いつでも同じクオリティの紅茶を楽しむことが可能です。
この手軽さと手頃な価格が、紅茶キャンディの大きな魅力の一つです。
キャンディ紅茶を使ったフルーツティーのおすすめの作り方
紅茶キャンディはその控えめな味わいと香りが特徴で、フルーツや他の添加物を加えたアレンジティーに適しています。
特にフルーツティーは、紅茶キャンディと非常に相性が良く、おすすめの飲み方の一つです。
フルーツティーがおすすめの理由
フルーツティーにすることで、紅茶キャンディはフルーツの自然な風味や酸味を引き立てることができます。
様々なフルーツを組み合わせることで味のバリエーションを楽しむことができ、カラフルで楽しい見た目も魅力の一つです。
フルーツをたっぷり使うことで、味覚だけでなく視覚的にも楽しむことができます。
フルーツティーの作り方
アイスティー用
【用意するもの】
- 密閉可能なボトル
- 茶葉:10g(リーフタイプ推奨)
- 水:500ml
- 選んだフルーツ
- オプション:甘味料(ガムシロップなど)
作り方:
- 茶葉と水をボトルに入れ、冷蔵庫で6~8時間冷やします。すぐに飲みたい場合は、水出し用のティーバッグを使用すると便利です。
- フルーツは皮を剥き、一口大にカットします(柑橘系は輪切りも良いです)。
- アイスティーにフルーツを加えて完成です。
フルーツを加えた直後から飲むことができます。
ですが、フルーツの風味をより引き出すために、完成後、さらに冷蔵庫で1時間以上置くことをおすすめします。
ホットティー用
【用意するもの】
- 紅茶(ホットで入れたもの)
- 選んだフルーツ
- オプション:砂糖やはちみつ
作り方:
- ポットに紅茶を入れます。紅茶とお湯の比率は購入した紅茶の指示に従ってください。
- 事前に温めたカップに紅茶を注ぎ、砂糖やはちみつを加える場合はこのタイミングで入れます。
- カットしたフルーツを加えて完成です。
寒い季節には、オレンジとはちみつ、そして生姜を加えた「オレンジハニージンジャー」が特におすすめです。
このフルーツティーは体を温める効果があり、ビタミンも摂取も期待できるため、冬の寒い時期にぴったりです。
フルーツティーの手軽な作り方
フルーツティーを作ることに興味があるけれども、フルーツの下処理が面倒と感じることもありますね。
そんな時に便利なのが次の方法です。
- カットフルーツや冷凍フルーツを使う
カットフルーツや冷凍フルーツは、すでに加工されているため準備が簡単です。冷凍フルーツはアイスティーに最適で、氷の代わりに使うことで紅茶が薄まるのを防げます。 - フルーツの缶詰を利用する
缶詰のフルーツは既に皮が剥かれ、カットされており、使いやすさが魅力です。缶のシロップは自然な甘みがあるため、フルーツティーに甘みを加える際に砂糖やシロップの代わりとして使うこともできます。
キャンディがセイロンティー発祥の地である理由
スリランカは世界で第2位の紅茶生産国であり、紅茶の輸出では世界1位を誇ります。
紅茶の生産が始まったのはキャンディ地方で、かつてセイロンと呼ばれていたスリランカが、その名前をセイロンティーとして引き継いでいます。
もともとコーヒーの生産国だったスリランカですが、1868年にさび病の大流行によりコーヒー産業が壊滅的な打撃を受け、その代替として紅茶の生産が始められました。
最初に紅茶栽培を試みたスコットランド出身のジェームス・テーラーがキャンディ地方で紅茶の栽培を始め、その成功が全国に広がり、セイロンティーが確立しました。
キャンディ地方はそのため、セイロンティーの歴史において非常に重要な役割を果たしています。
まとめ:キャンディー紅茶の魅力
- キャンディはスリランカで特に紅茶の歴史が深い地域
- その紅茶は渋味が少なくまろやかで、味は濃厚、香りは控えめ
- 紅茶初心者や風味が強い紅茶が苦手な方にもおすすめ
- キャンディは低標高で栽培され、安定した品質の茶葉が一年中手に入りやすいため、コストパフォーマンスも高い
- アレンジがしやすく、特にフルーツティーがおすすめ
キャンディ紅茶はその飲みやすさから紅茶入門に最適で、料理やお菓子作りにも幅広く使えます。
もしもっと飲みやすい紅茶をお探しなら、キャンディ紅茶を試してみてください。