紅茶が好きな皆さん、「差し湯」という方法を知っていますか?
これは、ティーポットに残った紅茶を最後まで美味しく飲むためのイギリス発のテクニックです。
今回は、紅茶を最後の一滴まで美味しく楽しむための「差し湯」の基本的なやり方を紹介します。
この方法を覚えれば、一回の抽出でさまざまな味わいを楽しむことができますよ!
「差し湯」とは何?
「差し湯」は、時間が経つと渋くなってしまう紅茶を美味しくする方法です。
ティーポットに直接お湯を足すのは避けましょう。
なぜなら、差し湯は紅茶を再び淹れるためではなく、濃さを調整するためのものだからです。
差し湯について誤解している方も多いようですが、これはおかわり用のお湯とは異なります。
緑茶で行うような二番煎じを意図したものではなく、単に濃くなりすぎた紅茶を調整するためのものです。
特に紅茶専門店などでは、一つのティーポットで約3杯分の紅茶を淹れることが多いですが、飲むペースによっては紅茶が渋くなってしまうことも。
これは、お湯の温度が下がるにつれて紅茶のタンニンがより渋みを増すからです。
そんな時に「差し湯」を使うと、紅茶の渋みを和らげつつ、香りをよみがえらせることができます。
さらに、差し湯を加えることで温かさも保たれます。
差し湯の適切な方法は?
差し湯を行う際には、どこにお湯を加えるかが重要です。
ティーポットに直接お湯を足してしまうと、紅茶全体が均一の濃さと温度になってしまうため、おすすめできません。
最も良い方法は、ティーカップに紅茶を注いだあと、そのカップに必要に応じてお湯を足すことです。
これにより、紅茶の温度を効率的に調整でき、各カップごとに異なる濃さを楽しむことが可能になります。
ミルクティーなどを作る場合は、特にカップで濃さを調整すると、最適な味を得ることができます。
差し湯の文化
この差し湯の方法は、イギリス式の紅茶の飲み方の一つとして知られています。
イギリスでは古くから、濃い紅茶をお湯で薄めて飲むことが一般的でした。
現代でも、アフタヌーンティーには欠かせない要素となっています。
紅茶の本場であるイギリス流の楽しみ方を試してみてはいかがでしょうか?
差し湯をティーポットに入れない理由は?
基本的に、差し湯はティーカップで行うのがベストです。
ただし、これが絶対というわけではありません。
個人の好みや状況に応じて、ティーポットにお湯を加えたいと考える方もいます。
それでも、紅茶を最も美味しく楽しむためには、カップごとに調整する方法が推奨されています。
ここでは、なぜティーカップで差し湯をする方が良いのか、その理由をさらに掘り下げて説明します。
オパークなティーポットの使い方
不透明(オパーク)なティーポットを使用する際の一つの問題は、中に入れた紅茶がどれだけ薄まっているかが見えにくいことです。
このタイプのティーポットを使う際には、適切な差し湯の量を見極めるのが一層重要になります。
差し湯を入れすぎると紅茶が薄すぎる味になってしまうリスクがあります。
そのため、紅茶をカップに注いだ後、必要に応じてさらにお湯を加えることで、紅茶の濃度を調節するのがおすすめです。
差し湯のタイミング
大きなティーポットを使って友達や家族とティータイムを楽しむ場合は、各自が好む紅茶の濃さに合わせて差し湯を行うことが大切です。
全員分の紅茶にいっぺんにたくさんのお湯を加えると、一人一人の好みの濃さを楽しむことが難しくなってしまいます。
それぞれが自分のカップに合わせてお湯を加える方が、個々の好みに合った紅茶を楽しめます。
差し湯が提供されない場合
紅茶専門店では通常、紅茶と一緒に差し湯が提供されることが多いですが、中にはそうでないお店もあります。
差し湯が最初から提供されない理由の一つに、必要な時にお湯が冷めてしまうことがあります。
差し湯が最初に出てこない店では、必要に応じて「差し湯をお願いできますか?」と尋ねると良いでしょう。
まとめ:差し湯で紅茶を最後まで楽しむ
「差し湯」という技術を上手に使えば、紅茶が冷めたり、味が濃くなりすぎたりしても、最後まで美味しく紅茶を楽しむことができます。
このイギリス発の伝統的な方法は、国や地域によって異なる紅茶の楽しみ方を知る一つのきっかけにもなりますので、ぜひ色々な国の紅茶文化にも触れてみてください。